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自然光について追記
2018/10/28 14:32 |
先日、鳥越一穂画伯のツイッターに「演色性は絶対的に高い方が良いですが色温度については業界の基準を決める為に統一した方が良いだけで、はっきり言って好みでしょうね。入手性から私も5000Kで揃えていますが写真関係は5500K、映像系は6500Kあたりが標準のようです。古吉弘画伯は7200Kが自然と感じられるようです。」とあり、それについてどなたかは存じあげませんが、「古吉画伯7200Kって(^^)」 というコメントがありました。

https://twitter.com/torilogy_/status/1055615385620275200

7200Kというのは私の使っているクール色蛍光灯のもので、「青すぎでしょう(笑)」という意味のコメントだと思うのですが、名指しの公開コメントなので、私の考えも公開で書いておく必要があると思い、先日のブログ( http://paintingsfuruyoshi.blog56.fc2.com/blog-entry-522.html )の補足の意味でもこれについて述べたいと思います。(ツイッターはやらないのでブログで)

ririieeiopgg.jpg


先日の私のブログで、同じ絵を直射日光・直射日光を当てない屋内自然光・クール色蛍光灯の3通りで撮った画像を載せました。

直射日光
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直射日光を当てない屋内自然光
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クール色蛍光灯
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なぜ「直射日光を当てない屋内自然光」なのかというと、直射日光ではまぶしくて描けないし(特に白人は瞳の色が薄いため、目に入る光の量が日本人より多いためまぶしさにたえられないし、日本人でも直射日光は無理がある)、直射日光の当たらない時間は制作出来ないということでは仕事にならないので、昔の画家たちは直射日光ではない屋内自然光で描いたはずで、電灯のない時代の絵画制作の通常の照明は、これ以外考えられないからです。(ロウソク等の火の照明の使用は、色彩が分からないためかなり限定的なはず)

で、その屋内自然光とクール色蛍光灯で撮った画像を見比べると、さほど大差は無いというか、むしろクール色の画像の方が、屋内自然光よりも若干黄色味が加わっています。

撮影した場所の周りの色に影響されることはあるとは思いますが、今回屋内自然光で撮った部屋はどちらかというと茶色いものが多く、ごくうすい水色のカーテンは束ねた状態で撮ったのに対し、クール色で撮った部屋はさほど茶色が目立つ部屋ではなく、ここにもあるうすい水色のカーテンは広げた状態で撮ったので、むしろこちらの方が青に傾きやすい環境での撮影でした。

これが5000Kのライトであれば、かなり黄色に傾いた色になると思いますが、5000Kのライトは持っていないので残念ながら同じカメラで撮っての比較は出来ません。

5000Kで制作しておられる鳥越画伯の絵は、西洋古典絵画から比べるとちょっと黄色がかっていて、森本草介先生の様な色調に近いものを私は感じるので、やはり5000Kはかなり黄色いのだろうと思います。

もちろん黄色っぽい絵にするか、青っぽい絵にするかはそれぞれの好みの問題であることは言うまでもありませんが、私は先日のブログで、個人的な好みや自分の感覚について書いたのではなく、「古典画家が描いてた光ってこっちのはずじゃないの?」という話で、誰もが屋内自然光に近いライトで描かなければいけないという話ではありません。

私の目標は高校生の時から一貫して「なんちゃって西洋古典絵画」が描けるようになることですが、その西洋古典絵画は、例外はあるにしても、総じて冷たい色調で描かれていると私は認識していますし、青木敏郎先生も、「古典絵画的な良い色調で描くには、寒色調に傾ける様に心がけるように」という趣旨の事を若い時に言われました。

ヨーロッパは日本より北にありますが、北になるほど自然光の青みは増すそうで、ツアー料金の安い冬しか行ったことはないけど、確かにパリで中庭とかに入ると、日本とは違う青味を感じた記憶はあります。
西洋古典画家は日本人が思っている以上に青っぽい光の中で制作していたと考えていいのではないでしょうか。

6年前のブログ(http://paintingsfuruyoshi.blog56.fc2.com/blog-entry-307.html)に、西洋古典絵画の寒色の入れ方の上手さと美しさを取り入れたいという話を書きましたが、彼らが寒色調で描くのはこのような理由が大きいのかもしれません。

古典画家が制作していたのと同じような光のもとで古典絵画を見たい・描きたいと思っている同志が世の中にはほとんどいないどころか、珍な感覚として笑われちゃうのかぁ...と、ちょっと残念な気持ちです。
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制作過程


Sold
2018/10/23 14:33 |
先日告知させていただきました、ニューヨークのRehs コンテンポラリー・ギャラリーでの展覧会は10月27日からですが、すでに拙作は11,000ドル(約120万円)で売れたとのことです。

ハガキより小さいサイズながら、ニューヨークでこの値段で売れたことは、とても励みになりうれしく感じております。

ギャラリーさんから今後の取引の相談もあり、キャリアアップにつながるように、日本でのオークション出品はメインとして継続しつつ、前向きに検討させていただきたいと思っております。(ドヤ顔)
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告知


ニューヨークデビュー
2018/10/06 13:19 |
2018年ARCコンペティションで、「Rehs コンテンポラリー・ギャラリー賞」をもらった画家の展覧会が、10月27日から11月16日までニューヨークの同画廊で行われます。

http://rehs.com/eng/the_modern_muse/

他の5名の画家さんは数点出品の予定ですが、私は引っ越しとかで忙しかったので、ミニアチュア1点の出品にしていただきました。
お題は「Women 」とのことで、モデルのエラさんと花と枯れた花を組み合わせました。
サイズは14.0cmx9.5cmです。
額縁はフランス又はイタリア製のアンティークです。

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トランプタワーの真ん前で、セントラルパークやプラザホテル、ティファニーにも近い超一等地での展示はもちろん始めてで、どういう反応があるのかドキドキです。
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ご購入のお問い合わせはRehギャラリーまで、よろしくお願い申し上げます。
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自然光
2018/09/30 10:54 |
私は現在、クール色の蛍光灯(パナソニック)で絵を描いていますが、これよりも自然光に近いライトがあるのなら、それを使ってみたいと思っているのですが、時々見かける「自然光を再現したので色に関わる仕事の人に最適」などと称する高価なライトは、どれもオレンジがかった黄色い光のライトで、私の目にはどうみても実際の色が分かりにくく、絵が描けるような光の色に見えません。
(「黄色」じゃなくて正しくは「赤」なのかもしれないけど。私は光についての基礎知識は何も無いので、ここはド素人の印象として「黄色」で通させていただきます )

絵画制作用ライトを出している某社HPの、蛍光灯との比較写真を見ると、そのライトで照らした絵は明らかに赤に傾き過ぎていて、蛍光灯では寒色と調和して奥行きがあるように見える作品が、そのライトでは全体が赤くて寒色がつぶれ、平板な印象になってしまっています。

美術館のライトもそうで、以前にも書きましたが、私が展覧会を見に行くことに消極的な理由のひとつは、黄色いライトで照らされていて本来の色が分からないからでもあります。

国立西洋美術館
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ロンドン・ナショナルギャラリー
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むかし某出版社から、「徹底的に色校正をして本物の色調に近づけました」とうたう美術館全集が出た時に、期待して開いて見たら、どれも黄色がかった色で印刷されていてがっかりでしたし、写真屋さんにプリントしてもらうと(今は自宅でプリントしてますが)たいていが赤黄色調に傾いてるし、絵を美術撮影のプロに撮ってもらっても、たいていは赤黄色調になってしまいます。

それらプロの仕事は、光に関する知識を持っている人がやっているはずなのに、この齟齬はいったいなんなのか、光に詳しい人に聞いても、ライトを出している某社が言っている説明は理論的には正しいそうで、データを見せてくれたり色々説明してくれるんだけども、理科で30点以上とったことのない私にはチンプンカンプン。

科学的には正しくても、私の見た目にはどう見ても黄色に傾むき過ぎていて、正しい色の再現になってないのは何故なのか、ナゾは深まるだけでした。
(「正しい色」というものがなんなのかということは、これまた理論的にはややこしい問題のようですが、ここでは単純に「私が見て黄色がかってると思わない色」という非科学的な意味で使わせていただきます)

で、長い間疑問だったわけですが、最近ふと、プロ達が言っている自然光というのは、直射日光のことではないかと思い至って、それならばなぜこの矛盾が起こるのかが説明出来るように思います。

直射日光は言うまでもなく黄色がかってますが、直射日光ではないけども外から入って部屋の中を明るくしている自然光は黄色調ではない、というか少し青色調。

↓こういうことですよねえ。
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以下の3枚は、同じ絵を直射日光・直射日光を当てない屋内自然光・クール色蛍光灯の3通りで撮った画像です。

↓直射日光
直

↓直射日光を当てない屋内自然光
室

↓クール色蛍光灯
蛍光

人それぞれの色の好みはさておき、一番色がまともなのは「直射日光を当てない屋内自然光」、つぎに「蛍光灯」、「直射日光」は本来あるべき色調ではないことはお分りいただけると思います。(ちなみにこの絵は昨年イーベイで買った作者不明の19世紀末の絵です)

ダ・ヴィンチも「絵を描くには曇りの日の内庭の回廊で描くのが良い」みたいなことを手稿に書いてたような気がするんですが、それは高校生の頃に読んだので、記憶が正しいかどうかちょっとわからないんですけど、たしかに光の加減としてはそれくらいがベストなかんじで、自然光ライトを作ってくれるのなら、そういう光のものを作ってもらいたいし、美術館もそういうライトで照らしてもらいたいし、その光を基準に画集の色校正をしていただきたい。

キャンバスに直射日光を当てて描いてる画家なんてほぼいないと思う(色が分からないし、まぶしくて描けないし、曇りの時間は制作出来ないじゃん)ので、直射日光の色を再現したライトで絵を照らしても、画家が制作時に意図した色彩はぜんぜん表現出来ないから、自然光=直射日光という考えを基準にしたライトで絵を照らすのは間違ってますよね、というのが私の結論ですが、私は色感覚が鈍いし、光のプロがやってることより私の考えの方が正しいということがありうるのだろうかということで、誰かそこんとこ教えていただきたいものです。
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制作過程


野口哲哉作品集 ~中世より愛をこめて~
2018/08/23 13:25 |
鎧をまとったフィギュアで知られる現代美術家 野口哲哉先生の展覧会『中世より愛をこめて  From Medieval with Love』が9月2日まで東京・銀座のポーラミュージアムアネックスで開催中です。

http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

私は行けないので残念ですが、展覧会に合わせて4年ぶりの野口先生の画集、
「野口哲哉作品集 ~中世より愛をこめて~」が上梓されております。


精緻な鎧武者のフィギュアは相変わらず余人の追随を許さない精緻さとエスプリに満ちた表現で楽しませてくれますが、今回は中世から17世紀までのヨーロッパ絵画を、同時代の日本の武者に巧みに変換した絵画も収録。
そのユーモアに笑ってしまうと同時に、技術と教養のとんでもない高さに驚異と羨望の念を感じずにはいられません。
インタビューやアトリエ写真も収録され、おすすめの1冊。

↓以前個展の折に私がスマホで撮った写真なので、不鮮明かつ色が違っててすみません。
 (その個展では作品撮影OKでした。念のため)

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以下フェイスブック等から無断転載

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