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レンブラントの夜警
2008/02/26 09:48 |
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ピーター ・グリーナウェイ監督の映画「レンブラントの夜警」
(原題「NIGHTWATCHING」)を見ました。

予想通り難解...つか予想以上にオニわかんないっす。
映像は特に目新しさもなく、衣装もわざとなのか(舞台劇のような
雰囲気を出すため?)低予算なのか、あり合わせな感じのチープさ
(素材やデザインが悪かったり、ダブダブだったり)で、人に見る
事をすすめる気はありませんが、見るのなら先にパンフレットを
買って人物設定を読んでおかないと、何も分かりません。

この映画は、レンブラントの集団肖像画「夜警」(後世に付け
られた通称)が、絵画性を優先して依頼主の意向を無視し、
肖像画としてちゃんと描かなかった為に、以後村八分になって
注文が激減し、没落していったというエピソードをもとに作られています。

このエピソードが伝説にすぎない事は最近の本にはたいてい
書いてあります。(本当は「夜警」を描いた訳でもなく、
昼間なのにニスの黒ずみで夜を描いた絵に見えていただけという
ことも)

当然グリーナウェイはそれらを知った上で脚本を書いていると思い
ますし、映画なので別にかまわないことではありますが、
この伝説はあまりにも有名であったため、いまだにそう思って
いる方はけっこう多いし、特にネットでの記述にはこの誤謬が
よくみられます。

実際他の絵で注文主とトラブルを起こした事はあるよう
ですが、レンブラントの没落は、調子こいて浪費していたら
オランダの経済不況で借金が払えなくなった事が原因のようで、
「夜警」を描いたために村八分にされたというような
事実は無いようです。

芸術家の伝記には、劇的でロマンチックなエピソードが好まれ
がちですが、レンブラントに高い画料を払ってこの絵を
残してくれた像主達の、この扱われ方はひどすぎると思います。

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日々雑感


Matte painting
2008/02/11 18:57 |
毎度拙文お読みいただきまして有難うございます。

おかげさまで「ブックレビュー」もご好評をいただき、
皆様に幅広く沢山の本をご購入いただいておりまして、
アングルの画集は30冊も直リンクでお買い上げいただき
ました。
心より御礼申し上げます。

さて...
映画の背景に使われるマット・ペインティングには、びっくり
するような素晴らしい作品が沢山あるものの、作品や作家どこ
ろか、その存在すら忘れられがちなのは残念な事です。
(モノの性質上、それが正しいのかも知れませんが)

かく言う私も、どうやって描いているのか、CG作品もマット・
ペインティングと言うのかといった基本さえ知りません。

マット・ペインティングの画集は少なく、今回アマゾンの
マーケットプレイスから3980円で購入した本書は絶版の
ようですが、図版は豊富なものの大半は小さめで印刷の質が
あまり良くない上に、面白い作品が少なかったので、読めない
私にとってはいまひとつでした。
付属CD-ROMの内容も貧弱。

ネットで検索する方が色々面白い物が見れます。
(以下の画像はCD-ROMから)



ピクチャ 1


ピクチャ 3


ピクチャ 4



ピクチャ 2



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ブックレビュー


キャンヴァス
2008/02/10 19:24 |
絵については知らない事や分からない事だらけの私ですが(謙虚)
長年分からなかった事の一つに、時々見る欧米の画家の制作場面
で、ユルユルに張ったキャンバスに描いている画家が多いのは
何故なのか?という謎がありました。

日本人の様に最初からちゃんと張れば描き易いし、張り直しの際
画面が歪むリスクも避けられるのに、何のメリットがあるのか
分かりません。

ゆるい方が意外と描き易いのか、あるいはキャンバスとは描い
てる途中ゆるむもの (クレサンがしっかり張ってもゆるんで
くるので、そういうものかと思いましたが、これは三嶋画伯に
よると乾燥した日に張るべき物らしい) なのでそうしている
のか、昨日三嶋画伯に電話のついでに聞いてみましたが、
分からないと仰るので、アメリカに留学してた生徒さんに
今度聞いてみて下さいと頼みました。

すると今日たまたま小林聡一画伯と構図の事でメールの
やり取りをしていて、偶然小林画伯が以下の様なことを書いて
くれました。
(小林画伯はフィレンツェに留学して学ばれました)

「・・・・イタリアでは(学校によりますが)キャンバスもしくは
デッサン紙などあらかじめ大きなものを用意し、それに描いて
仕上げてから、どこで切るか考えてから木枠に張るというのが常
でした。
(キャンバスはパネルにテープで張って描く形です。)
木枠は日本のように規定サイズはありませんから、バラに売られて
いる木枠を自分でつけて後からサイズを決めるのが一般的。

もちろん張りキャンから描く方もいましたが、
ほとんどが、張る前に描いてました。
額も既製品はなくすべて特注ですからサイズを決める
必要も無いということなんでしょう。云々」

なるほど納得。

もちろん欧米のどの画家もいつもそうしているという訳でも無い
とは思いますが、さすが合理的。

そういえば私も絵画教室で水彩や色鉛筆の指導の際、バランスが
悪いと「紙だから後で切ればいいです。」と言ってました。

自分が描きたい絵のサイズと、近代に大量生産に便利な様に決め
られたにすぎない規格サイズとが合致する事は当然少ないので、
私は変寸をよく作りますが、やはり描いている途中で大きく
したり小さくしたりしたくなることはしばしばあります。
縮めることは容易ですが、大きくする事は無理なので、妥協
せざるをえません。

このような方法が欧米では一般的だということを、圧倒的に
規格サイズ派(しかもほとんどがFサイズ)が多い日本の画家は、
知っておくべきではないかと思いました。(何様?)
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制作過程


☆アントニオ・マンチーニ☆
2008/02/07 19:19 |
19世紀後半~20世紀初めのイタリアの画家。私が一番好きな画家ですが、
印刷の良くない画集しか持っていませんので、待望の一冊。

日本ではほとんど紹介されないので、いったいどういう画家で、作品も何を
描いているのかよくわからなかったりしますが、このドンキの店内みたいな
ゴチャゴチャ感や、タッチの妙が私にはグッときます。
作品や制作している写真を見ると、どう見てもイッてるかんじでステキです。

本書はカラー55図白黒51図134ページで、小さめの図版も多くて6600円、ファンで
なければお買い得感はありません。
(と、書いてから2日後の今現在、アマゾンで1000円値下がり。)


AGC-F-000093-0000~Self-Portrait-Gallery-of-Modern-Art-Florence-Posteres
自画像

mancini_dopoilduello.jpg
Antonio Mancini -1877- Lospite (National Gallery)
mancini_p3s23.jpg
この絵はネットで拾った画像ですが、左右逆になってます。
antonio_mancini__ritratto_di_ragazzo__1890.jpg
hugh_mancini.jpg

P1000700.jpg

デッサンが狂わない様、モデルの前に糸を張った枠を置き、キャンバスにも
無数に線を引いて描いてます。(かなり異常)
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ブックレビュー


セシリア・ボー
2008/02/03 18:39 |
19世紀後半から20世紀前半のアメリカ印象派の女流画家。
流麗なタッチや明るい色彩で描いた人物画や肖像画は
アメリカで人気が高いものの、日本での知名度はほとんど
無いに近い。(構成はちょっと平凡)
本書はカラー図版は豊富なものの、ほとんどが小さめで
少し褐色がかった色調の印刷なので、本来の色彩の美しさが
伝わらず、ボーの画集は少ないのですが、積極的にはお薦め
出来ない内容。


ntm6-2-26s.jpg


19521011b.jpg


CAT24BeauxErnesta.jpg

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ブックレビュー




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