Top | RSS | Admin

2009.12 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2010.02


スポンサーサイト
--/--/-- --:-- |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
___________________________
スポンサー広告


セリューズ地
2010/01/20 22:04 |
ここ10年くらいはキャンバス目を残した絵を描いて来ました。

キャンバス目があるほうが描きやすく、絵具も厚くのせられるのですが、最近また平滑なキャンバスに描かれた絵の物質美や、平滑なために下から所々のぞく下塗りの褐色と上層の色との色彩の響き合いの美しさを出したくなり、今のままでいくか、フラット地でいくか長く迷っていました。

昨年8月のブログで「地塗りに時間かけて逆にコスト高になるくらいならフラットキャンバス買った方がいいのでは」ということを書きましたが、これもなかなか購入に踏み切れない自分に言い聞かせた様なもので、その後フラットキャンバスを買う事に決めましたが、塩谷亮画伯にうかがうと、このキャンバスは長期にロールのままで保存する事が出来ないとのこと。

以来、安全・安易・安価の3安(うまい)を満たす地塗りは何かと色々考えていましたが、中島健太画伯・塩谷亮画伯・渡部満画伯ら(豪華)に色々お知恵をいただいての結果から言うと、極細キャンバスにシルバーホワイトを塗るという、普通のやり方が今のところ自分には最も良いという結論に至りました。(3画伯の地塗りはそれとは違います。念のため)

整理しますと...

1,キャンバス裏に白亜
・安価。
・伸縮や衝撃によって割れやすい。手間がかかる。

2,キャンバスの裏にアクリルジェッソ
・割れにくい。
・「痩せる」ので何回も繰り返し塗布しなければならず、厚くなってくると
きれいにフラットにするのが難しい。

3,キャンバスの表にジェッソ
2と同様

4,板に貼った布に白亜地
・安価・堅牢。
・とても手間がかかる。
・大きい絵は重くなるので太鼓張りパネルに貼らなければならないが、それは
収縮ギャップで割れる危険性が大きい。

5,市販フラットキャンバス
・手間いらず。
・ロールのままで保存出来ない。高価。

6.ナチュラル・ピグメント製のジェッソパネル
(http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=926-HB1824)
・手間いらず。
・安く無い上に送料が高い。

7.極細キャンバスの表にシルバーホワイト
・手間は他の方法に比べれば少ない。コストは安くも無いが高くも無い。
・作ってすぐには使えない。

(以上はあくまでも私見で、厳密に検証を行ってはいませんので、その点ご了解いただいた上でお読み下さい)

キャンバスに油で練った鉛白を塗る事はスタンダードな方法(いわゆるセリューズ地)ですが、自分で平滑に塗る事は難しいし、ヤスリがけも鉛毒が危険と思っていました。
塩谷先生にゴムベラで塗ると良いと教えていただき、やってみるといいかんじに塗れ、クサカベのネッチョリしたNO.271Xシルバーホワイトでやってみると、さらに滑らかに塗れました。
すぐに使えないのは不便ですが(私は2週間待つつもり)、まとめて作りおきするので特に問題でもなく、フラットキャンバスを買うよりはるかに低コスト。
平滑すぎるのでちょっとペーパーはかけておこうと思いますが、他に特に問題は今のところ思いつきません。

「油地に油絵具を重ねる」事について懐疑的な方も多いのですが、厚い油絵具層に油絵具層を重ねる事が危険ならば油絵は成り立たないということは以前書きました。(こちらも私見で、科学的にどうなのか確かな文献にあたったわけではありません。)(この場合はどうなのか分かりませんので、あくまで「一般的に」の話ですが、同じ物質同士の方が強く結合しやすい性質もありますし)
しかしながらラングレの「油彩画の技術」(p.154)では、わずかな例をあげてセリューズ地は膠+白亜地に劣るとしていますが、そのひび割れ例は厚い鉛白下地層のせいかどうか曖昧で、他の原因もありえます。

19世紀のキャンバスのほとんどはセリューズ地のようですが、多くの絵はラングレが示した作例の様なひび割れ状態には無いし、ニスを洗うと鮮やかな色彩も保たれているものがほとんどですから、「膠+白亜の地が鉛白+油の地よりもはるかにすぐれた技法」とラングレが言い切るのはおかしいと思っています。
何度も書く様ですが、ラングレの「油彩画の技術」は、油彩技術のバイブルの様に認識されている方が多いのですが、この本は学者の客観的で厳密な実験や実証を元に書かれた学術的な本ではなく、ラングレ個人の印象や類推にすぎない事も断定的に書いていたりしている本だという事を認識して読むべきものです。(もちろん書いてある事すべてを否定する気はありません)
スポンサーサイト
___________________________
制作過程


牡蠣
2010/01/04 14:44 |
絵とは関係無いんですけど、広島の妹は宮島の対岸の
「地御前」で牡蠣の養殖してる所に嫁いでますが、旦那
がBS日テレの「皿の上の物語」という番組に出るそうな
ので、牡蠣好きの方よろしくお願い申し上げます。

1/7と1/14放送です。

http://www.bs4.jp/guide/document/dish/onair/index.html

DeTroy.png
フランソワ・ドゥ・トロワ「牡蠣の昼食」
___________________________
未分類


謹賀新年
2010/01/01 08:09 |
明けましておめでとうございます。

紅白で「イギリスの歌の上手いおばちゃん」を見ながら年越し
そばを食べて新年を迎えました。

昨年も拙文お読みいただきまして、誠に有難うございました。

ブログ読んだとおっしゃっていただける方が増えて感謝いたし
ております。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

          平成22年 元旦  古吉 弘拝

ピクチャ 13
フランソワ・ブーシェ「日の出」
___________________________
未分類




| TOP |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。