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出品作完成
2014/05/31 13:21 |
9月のクリスティーズ・サウスケンジントンのオークション「Out of the ordinary」出品用の拙作が締切ギリギリに先週完成し、ルツーセを塗って額に入れ、一昨日ロンドンに向け発送しました。

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ツルツルの地にしてしまい、地の着色も明るめにしたために何度も描き重ねる必要があって、制作に8ヶ月もかかってしまいました。
(といっても前半は余裕こいて描かない日が多かったり、目が疲れるのもアレだしと一日3時間くらいしか描いてないんですが)

サイズは37.5x30cm。(5号よりちょい大きいくらい)
額縁は京都・寺町三条の老舗額縁店「ガクブチのヤマモト」さん(http://www.framing-y.com/)のご好意で、お値段以上の立派な額を作っていただきました。

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クリスティーズからの要請で拙作の制作中2-3週間おきに撮った写真を、パラパラマンガの様につなげたものをオークションのプロモーション動画で公開してもらえる予定で、8月ごろと思いますがアップされましたらまた報告させていただきます。

以下は原寸大です。

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事務的な話題


ARC国際公募展
2014/05/24 23:29 |
アメリカのアートリニューアルセンターのインターナショナル2013/2014ARCサロンの受賞作と入選作が発表されました〜。
http://www.artrenewal.org/

いや〜、どれも上手いっすねー。
みんな基礎がバッチリ出来てて、私の様な薄っぺらい弱々しさが無い。
色も上手くてきれいだし、タッチを残してる人はこれまた上手いですなあ。
構成も様々で色んな面白いアイデアがいっぱい。

ちなみに私は昨年はミニチュア画しか描かなかったので、今回は出品してません。
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日々雑感


アンリ・ジュール・ジャン・ジョフロワ
2014/05/18 08:16 |
絵の方が忙しくて久々のブックレビューでございます。

ロンドン・パリで手にとって見る事が出来なかった本をいくつかアマゾンに注文しましたので、遅くなりましたが順次書いていきたいと思います。

まずはHenry Jules Jean Geoffroy (アンリ・ジュール・ジャン・ジョフロワ)。

ジョフロワは19世紀から20世紀初め頃の画家ですが、代表作の1つのこの絵⬇が、現在森アーツセンターギャラリーの「こども展」で展示中なので、ご覧になった方も多いかも。
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オルセー美術館にあるこれ⬇をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、日本ではその名前は全くと言って良いほど知られてきませんでした。
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ほとんどが子供を甘くセンチメンタルに描いた作品ばかりなので、そういう絵をほめたがらない現代では無視されがちなのですが、表情が上手いし色とタッチが好きなので、ずっと画集をさがしていました。

本書は小さいものや白黒も多いものの図版が豊富で、現在手に入るジョフロワの画集としては最高のものに間違い無いし、印刷も悪くはないので好きな人にとってはお買い得。

日本のアマゾンで検索すると、現在15000円もしますが、フランスのアマゾンから買えば37ユーロ+送料です。(現在品切れのもよう)

http://www.amazon.fr/gp/product/235404030X/ref=oh_details_o01_s00_i00?ie=UTF8&psc=1

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ブックレビュー


3つの展覧会
2014/05/12 10:46 |
新作は今こんなかんじです。
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この絵をロンドンのクリスティーズに送る期限が5月下旬にせまっていてギリギリなので、先日日本橋三越の青木敏郎先生の個展にうかがった際、ついでに三菱一号館美術館の「ザ・ビューティフル・ 英国の唯美主義」展http://mimt.jp/beautiful/と、三井記念美術館の「超絶技巧!明治工芸の粋」展http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.htmlも見て来ました。

「ザ・ビューティフル・ 英国の唯美主義」は今は終わってしまいましたが、レイトンのこの絵⬇はよかったすねー。
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フレデリック・サンズのこれ⬇も良かったですが、
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アルマ=タデマの絵は小品なのに、インテリアの一部の様な展示の仕方で、離れた所からしか見られず非常に残念。
油彩画作品ばかりではないので、個人的な感想としては物足りない展覧会でした。

「超絶技巧!明治工芸の粋」の方は、主に輸出用に作られた技巧の粋を極めた工芸品のコレクションで、私の最近の小さな絵をすごいとほめていただける事が多いのですが、これらの作品に比べたら未熟だし雑だしで足元も及ばないモノばかり。
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今回の展覧会には、個人的には格別好きな作品は無かったのですが、自分もヨーロッパに自作を送って評価を問う立場になっているので、先駆者たちの偉業に頭が下がりつつテンション上がりました。

実家は骨董屋のため、明治の精緻な工芸品は子供の頃から大好きで、高校生の頃も柴田是真や海野勝岷・加納夏雄とかの本を買って、作ってみたいと妄想していましたが、当時こういうものは骨董界は高く評価していたものの、美術界としてはインテリぶった連中が「技巧=悪」みたいなくだらない決めつけをしていて、まともにとりあげられてこなかったので、ようやく最近見直されて大きく扱われる様になったのはうれしいことです。

たしかにあまりにもスキなく細かく完璧に仕上げたり、絵画だと写真そっくりに描いてしまったりすると、ややもすると味わいの無い作品になりがちですが、当然ながら技巧=悪といった単純な物差しですべてをはかるのは「悪」です。

近年こういった超絶技巧の作品や写真の様な絵が人気になっているのを、時代逆行のアナクロなものと捉える人たちもいますが、今はなんでも機械で精巧に作られる時代なので、逆に「人の手で作られた」ということに大きな価値を感じる人が増えているという、時代の反映なのかもしれません。

この日見た3つの展覧会の作品に共通していたのは(方向はそれぞれ違いますが)作品を通じて何かメッセージを主張する事よりも、作品そのものの美しさを重視するということでした。

芸術作品のテーマは重ければ重いほど高級、重いテーマを持たない絵は絵ではない、みたいな決めつけは戦後の美術界を席巻していた考え方ですが、これまた単純でバカげた物差しであるし、21世紀の今ではいかにも古くさいものに私には思えます。

青木先生が「油絵のメディアとしての役割は終わった」とおっしゃっている様に、今どき油絵で重いメッセージを伝えるなどという考えそのものがアナクロで、作品自体の美しさよりメッセージの方が大事だと本気で思っているのなら、世の中への発信力がほとんど無くなったし意味も十分に伝わりにくい油絵なんかを描くよりも、もっと他にメッセージを広めるメディアが今はいくらでもあるので、なぜそっちを使わないのかと思ってしまいます。 

青木先生の作品は深刻ぶったテーマは絵に盛り込まれていませんが、油絵でしか作れないタッチやマチエールの妙技、写真の様な再現は全く意図していない色彩の表現のセンス等々によって、「ここをこう描くのか〜」「ここをこういう色で描くか〜」というように楽しめて、見ていて飽きません。

油絵は油絵でしか表現出来ない固有の美を追求する方向でなければ、油絵の写実画は存在の意義が問われるばかりではないかと思うのですが、おまえはどうなのかと問われると、古典絵画のようなインパスト(絵具の盛り上げ)や色使いを目指して来たものの、 ぜんぜん出来てません。やはり青木先生は偉大です。


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日々雑感




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