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中島健太・古吉弘絵画教室はじめます(その3)
2008/12/18 17:53 |
今回の教室開設にあたり、私は「古典技法を教えます」とは申しませ
ん。
私はオールドマスターや19世紀のサロン系の画家達が、どのように描
いていたのか知らないからです。

とはいえ、自分は知らないという事を知っている分だけ、「知ってい
る」と言っている方達よりは知っているかも知れません。(ややこしい)

そもそも油絵はその発明から今日に至るまで、1度たりとも1つの技法
に収斂されたことなどなく、2007年8月4日のブログに描きましたように、
下地の材質から下層描きの色、何層重ねるか、なに色を使うか、グレー
ジングをするかしないか等々は全く一定でありません。

17世紀オランダという小さな国の中でも、レンブラントとフェルメール
のやり方はかなり違い、さらにデルフトという小さな町のなかでさえ、
フェルメールとテル・ボルヒではやり方が違い、さらにはフェルメール
も作品によって例えば肌色に使う色が違ったりと、無限のヴァリェ―シ
ョンがある上に、そのほとんどはそれぞれの画家が秘密にしていたはず
なので、知る事など不可能です。
したがって「古典技法知ってます」などと僭称することはいたしません。

とはいえ矛盾するように聞こえますが、私の基本的なやり方は17~19世
紀の主流であった方法と、大きな相違は無いとも思っています。(技術力
は言うまでもなく足下にも及ばないのですが)

「基調色を大まかに塗った後、明暗と細部をつめていく」という方法は、
考えうる限り最も合理的であるからです。

この方法を基礎に、巨匠の技を作品から読み取る目を養ったり、生徒さ
んそれぞれに適した方法を見つける様、一緒に考えて行きたいと存じま
す。

教室では、いきなり細い筆で細部から描きおこすほうが性分に合ってい
るという方には、それを否定する事はいたしません。
それが自分にあっていて、自分の望む完成像にも達するのなら、それが
最上の技法です。

たとえばこの作家はいきなり目から描くという、セオリーから逸脱した
非合理な描き方をしていますが、出来上がった作品は素晴らしいもので
す。
http://www.morganweistling.com/

写真やトレースも自由に行っていただきます。
先日もNHKの世界遺産の番組で、ルネサンス時代のデッサンを正確にとる
装置が出ていましたが、問題は出来上がる作品であって、そこに至るま
でに写真やトレースを使用する事自体は、なんら問題無いと私は思って
います。
もしフェルメールの時代に写真があって、写真をトレースして描いたと
分かったら無価値になるかというと、そういうものではないと思います。

b0052375_10454014.jpg

(テル・ボルヒ)

同じ内容ですが、専用のページをホームページ内に作りました。
http://www.geocities.jp/paintingsfuruyoshi/school.html
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絵画教室




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