Top | RSS | Admin

2017.07 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2017.09


衣装について
2009/12/16 22:14 |
古い衣装の多くはこれまでロンドンのクリスティーズやサザ
ビーズのオークションから手に入れていましたが、ここ10年
は価格上昇、出品数の激減、ポンド高によってなかなか買え
ないでいました。
昨年からイギリスポンドは4割近く下落しましたが、モチー
フ獲得にオニのような検索力を発揮する鳥越一穂画伯
(http://www.torigoeart.net/)が、最近イギリスのイーベイ
での購入を世話して下さったおかげで、一着10万以下で次々
と19世紀の状態のいいドレスが落札出来、画像の衣装を手に
入れました。
このところ同じ衣装ばかり使い回していたので感謝感謝。
ピクチャ 3

dsp_p1320840.jpg

dsp_p1330132.jpg

ピクチャ 5
(画像はイーベイの出品画像を無断転載)

本来ならこういう衣装を着てもらったら、その時代らしい髪
型に結い上げるべきではありますが、それは大変な上に、そ
うすると今度はそれに合った装飾品、バックの壁や調度、と
巨匠N.T先生ぐらいしか出来ない様な莫大な経費がキリ無くか
かってきます。
18.19世紀のヨーロッパでも、10年で流行がゼンゼン変わって
いますので、正確な再現などはもともとほとんど不可能と言
っていいことで、かなりお金をかけて作ったコステューム・
ムービーでも、時代考証的にはメタメタです。
もちろん19世紀によく描かれた歴史画も、考証はとてもいい
かげんです。

私が描こうとしているのは正確な時代考証の歴史画や時代の
再現では無く、衣装を着た時に醸し出される雰囲気やかっこ
よさ、ドラペリー(布の襞)の美しさや、現代の服ではあまり
使われない絹やビロードの質感への関心等ですので、私の絵
の設定は「19世紀の貴婦人」ではなく、「衣装を着たモデル
さん」という設定のため、絵のタイトルももっぱらモデルさ
んの名前にしています。

というわけで、「この衣装にこの髪型はおかしい」というよ
うなツッコミは受け付けておりません。

ついでに「西洋人に中国服を着せるのはどうなのか?」とい
うツッコミをいただいたことがありますが、19世紀末から
20世紀初めに清朝の宮廷服等が大量に欧米に渡り、上流階級
でそれをドレスの上に羽織ったりする事が流行って、絵画作
品にも沢山描かれていますので、それについては先例があり
ます。
パクストン1 3
パクストン2 3
ピクチャ 4
スポンサーサイト
___________________________
制作過程




| TOP |