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銅版画
2015/03/05 13:39 |
ども。カリスマ的な人気を博している古吉です。
(出典:ファッションヘッドライン)

昨日より三越オンラインストア「オンリー・エムアイ」で拙作銅版画を販売いただくことになりました。

gthtrutyoi.png


「オンリー・エムアイ」トップページ
http://mitsukoshi.mistore.jp/onlinestore/shops/onlymi/index.html

商品ページ
http://mitsukoshi.mistore.jp/onlinestore/product/0150900000000000000000232018.html?rid=39552d6d6dcc4fd380e272ae34db8937

「ファッションヘッドライン」関連記事
http://www.fashion-headline.com/article/2015/02/19/9649.html

25年くらい前に少しだけ銅版画はかじったことがありますが、本格的に取り組んだ初めての作品になります。

当初「ドライポイントで制作します」とブログに書いていましたが、デッサンのように描けばいいのではと甘くみていたところ、何枚かやってみると銅のめくれによる線が太く黒くなるのに、彫っている時は刷り上がりがどんなかんじになるのか予想しにくいので苦心しました。

pajagssd.png
⬆ドライポイントのみの場合 
所々黒すぎ。


写実的に描こうとした場合、真っ黒な部分と真っ白な部分というのはほとんど無いわけで、肌も明部は白よりかなりトーンが低いし暗部は真っ黒な部分はほとんど無いので、白い紙に真っ黒な線で描くというのはとても難しく、今回のために参考に19世紀の版画をいくつか買ってみましたが、今までちゃんと見てなかったけど、あらためて見るとやっぱりこのへんは難しい所のようで、上手くいっていないものが多いという事も分かりました。(このあたりはまた時間が出来た時にあらためて画像を使って詳しく書きたいと思います)

で、メクレの出来ないエッチング技法をやってみたところ、やはり細い線でもハーフトーンを作るのは難しいので19世紀のの銅版画を見直すと、アクアチント(版に松ヤニの粉を蒔いて腐食させ、線ではなく面でトーンを作る方法)でハーフトーンを作っているものが多いことが分かったので、アクアチントをやってみました。
が、防蝕液を塗って階調を作っていくのでグラデーションがなめらかにしにくいのと、防蝕液をしっかり塗ったつもりだったのに、8割がた出来た所でまた腐食液に浸けたら防蝕液の抜けた所に小さな穴が開いていてそこが腐食してしまい、削って磨いても消えないという惨事が起こってしまいました。

pdhdssh.png
⬆アクアチント+エッチング
顔に出来た穴を削って磨いたものの、穴の痕は消せませんでした。


てなわけで腐食による製版も行き詰まってしまったところ、今回版画の刷りをお任せする版画工房さんから、「エリオグラヴュール」での制作をご提案いただきました。
これは19世紀前半にの用いられた版画技法で、19世紀後半にはすでにすたれた方法だそうです。
フォトグラヴュールという名称の方が一般的なんですが、「フォト」と言うと写真を複写して製版したかのような誤解を生みやすいのでエリオグラヴュールとさせていただきますが、「フォト」は光、「エリオ」は太陽の意味だそうで、どちらも露光によって絵を銅版に焼き付ける方法であることをあらわしています。

⬇このようにトレーシングペーパーの様な半透明のシートに鉛筆で絵を描き、それを銅板に焼き付けるわけですが、「抜け」の心配も無く、なめらかなグラデーションも出来るアクアチントの様な方法ということで、普通の紙よりは描きにくいのですが、ようやくハーフトーンが作れる様になりました。

ikfgjhiofj.png

これにドライポイントで線を描き加えて仕上げたのが今回の版画で、不慣れの点が多々ございますが、第一作ということでおおめにみていただけますようよろしくお願い申し上げます。
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