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サー・トーマス・ローレンス
2017/01/12 15:02 |
私が最初に油絵を描いてみたいと思ったのは多分小学5〜6年ころで、むかしデパートとかでよく見かけた「泰西名画」の複製の中で、モナリザとかミレーとかセザンヌとかは興味がわかなかったけど、サー・トーマス・ローレンス(Sir Thomas Lawrence)の「マスター・ランプトンの肖像」はメチャクチャ上手いので、これが描けたらかっこいいと思った事は覚えています。
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小学生から中学生にかけては日本と中国の絵に夢中で、高校生頃から西洋古典絵画に変わりましたが、モナリザやミレーやセザンヌには特に興味はないけど、ローレンスは大好きだという好みは今でも変わりません。

高校生から20代にかけてローレンスは何枚も模写しましたが(⬇4枚はその一部)、当時は画集もほぼ無くて、模写出来る図版を探すのに苦労しましたが、最近は見直されてきたのか画集もいくつか出てきて、オークションでの価格も高くなっている様です。
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さて昨年友達のコレクターAさんから教えてもらった海外の美術品販売サイトをなにげに見ていると、ふとこの絵が目につきました。
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(販売サイトの画像)

頭はローレンスの絵に見えるけど、モナリザポーズの体や背景はえらくヘタクソ。
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「上手いけど顔を描くとヘタクソな画家」は多いけど、「顔は上手いのに他はヘタクソな画家」はめったにいません。
ローレンスは頭だけ描いた絵を沢山残しているので、つとめて冷静に頭部を見直してみましたが、表情といい色といいタッチといい、頭はローレンスに間違いないと判断。
キャンバスのサイズ24×20インチもローレンスがよく使っているものとぴったり同じ。

ちょうど少し前にBSプレミアムで再放送していた「スリーパー 眠れる名画を探せ」http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010685_00000にも、ローレンスの頭だけの作品に背景を描き足した絵を掘り出すっていうのを見たばっかりでしたが、よもや自分にもその機会が転がり込むとは思っていませんでした。



サイトには「Attributed to Sir Thomas Lawrence」(サー・トーマス・ローレンスと思われる)としてありながら、ローレンスとしては安過ぎる日本円でXX万円の価格で出ていて「値引き交渉可能」とのことなので、英語が出来ないためAさんにお願いして値段交渉していただくと、3割引のXX万円になり思いきって購入。

間違いないとは思いつつも、いざ買ってしまうとサイトの画像で見る顔の平板さや、向かって左側の口の端が不自然なのが気になってきて、もしかしたらローレンス派の上手い画家の作品の可能性も...と心配ではありましたが、実物が届くとやっぱり本物と確信出来る絵でした。
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ローレンスは当時絶大な人気があったため、よく似た絵を描いた作家は多いのですが、それらは本物に比べるとやはり格段に力量の差があり、描写に硬さもあってここまで描ける作家はいない様に思います。

口の端は少し修復の加筆が施されている事が紫外線ブラックライトで照らして分かりました。
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(⬇800円の時に買いましたが、2900円だったりするので高い時は他の出品と比較して下さい。)



鳥越一穂画伯に、ブラックライトはニスが塗られている部分が白く見えるということを教えてもらいましたが、体やバックの加筆は古いせいかその上にニスが塗られたりしていてブラックライトでも加筆との区別がつきにくく、X線にかけたり補筆部分の除去をしないとオリジナルの境目が判然としません。
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顔のまわりのブルー(プルシアンブルー?)はローレンスが好んで使った色と同じに見えるので、このへんと白い襟あたりまでがオリジナルかなと。
私の知る限りではローレンスは絵にサインを入れないみたいなのでそれは出てこないけれども、将来出来れば修復家に加筆部分を取り除いてもらって元の姿に戻したいものです。

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