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春日大社展
2017/02/01 13:50 |
京国立博物館 平成館で開催中の、奈良・春日大社に伝わる名宝を展示する特別展「春日大社 千年の至宝」を拝観してきました。http://kasuga2017.jp/

平安時代に奉納された宝物が多く伝わっているので「平安の正倉院」と称されたりしていますが、断片的にしか知らなかったので、本展にずらりと並べられている大小沢山の御神宝を見ると、よくこれだけのものが平安時代から伝えられてきた事に驚きます。
最も目を集めていたのは平安末期に奉納された「金地螺鈿毛抜形太刀」で、最近の復元のための調査で鍔や柄などの金具がメッキではなく金無垢とのこと。
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私が今回一番好きだった展示品は、江戸時代の木彫の「鹿座仏舎利」で、写真でしか見たことがなかったので、全高20㎝くらいあるのかと思っていたら、わずか10.7㎝でこの画像の2/3くらいの大きさしかない精緻なもの。

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もう一つの今回の眼福は宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の「春日権現験記絵」で、この絵巻物は絹に描かれているために痛みがひどく、開くことも出来ないため状態だったために、絵巻全集が刊行された際も本作ではなく模本が掲載されていましたが、現在までに修復が終わった巻が展示され、初めて見ることが出来ました。(三の丸尚蔵館では展示歴あり)

作者の鎌倉時代末期の絵師高階隆兼は、日本の画家の中では個人的に特に好きな1人だし日本絵画史上屈指の巨匠だと思いますが、一般にはほとんど名前が知られていないのは残念なことです。
隆兼は大和絵を究極にまで洗練させた頂点にいる人ですが、真面目過ぎて面白くないという見方もあるようで、大和絵界のブグローみたいな存在と言えるかも。
本展では隆兼よりは名が知られている渡辺始興や冷泉為恭の描いた春日権現験記絵の模写も展示されていますが、模写とはいえ線描の流麗さや格調の高さなどは隆兼の足元にも及ばず、ここで比較したいけど残念ながらネットに画像が落ちてませんでした。
ガラス越しで単眼鏡無しでは難しいですが、比較してみるとより一層面白く見れると思います。

他にも絵画・彫刻・工芸・資料が沢山展示され圧巻の展覧会でした。
3月12日まで。
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日々雑感




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