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自然光
2018/09/30 10:54 |
私は現在、クール色の蛍光灯(パナソニック)で絵を描いていますが、これよりも自然光に近いライトがあるのなら、それを使ってみたいと思っているのですが、時々見かける「自然光を再現したので色に関わる仕事の人に最適」などと称する高価なライトは、どれもオレンジがかった黄色い光のライトで、私の目にはどうみても実際の色が分かりにくく、絵が描けるような光の色に見えません。
(「黄色」じゃなくて正しくは「赤」なのかもしれないけど。私は光についての基礎知識は何も無いので、ここはド素人の印象として「黄色」で通させていただきます )

絵画制作用ライトを出している某社HPの、蛍光灯との比較写真を見ると、そのライトで照らした絵は明らかに赤に傾き過ぎていて、蛍光灯では寒色と調和して奥行きがあるように見える作品が、そのライトでは全体が赤くて寒色がつぶれ、平板な印象になってしまっています。

美術館のライトもそうで、以前にも書きましたが、私が展覧会を見に行くことに消極的な理由のひとつは、黄色いライトで照らされていて本来の色が分からないからでもあります。

国立西洋美術館
ksb.png

ロンドン・ナショナルギャラリー
eijroperidh.png

むかし某出版社から、「徹底的に色校正をして本物の色調に近づけました」とうたう美術館全集が出た時に、期待して開いて見たら、どれも黄色がかった色で印刷されていてがっかりでしたし、写真屋さんにプリントしてもらうと(今は自宅でプリントしてますが)たいていが赤黄色調に傾いてるし、絵を美術撮影のプロに撮ってもらっても、たいていは赤黄色調になってしまいます。

それらプロの仕事は、光に関する知識を持っている人がやっているはずなのに、この齟齬はいったいなんなのか、光に詳しい人に聞いても、ライトを出している某社が言っている説明は理論的には正しいそうで、データを見せてくれたり色々説明してくれるんだけども、理科で30点以上とったことのない私にはチンプンカンプン。

科学的には正しくても、私の見た目にはどう見ても黄色に傾むき過ぎていて、正しい色の再現になってないのは何故なのか、ナゾは深まるだけでした。
(「正しい色」というものがなんなのかということは、これまた理論的にはややこしい問題のようですが、ここでは単純に「私が見て黄色がかってると思わない色」という非科学的な意味で使わせていただきます)

で、長い間疑問だったわけですが、最近ふと、プロ達が言っている自然光というのは、直射日光のことではないかと思い至って、それならばなぜこの矛盾が起こるのかが説明出来るように思います。

直射日光は言うまでもなく黄色がかってますが、直射日光ではないけども外から入って部屋の中を明るくしている自然光は黄色調ではない、というか少し青色調。

↓こういうことですよねえ。
moyggffss.png

ddiufiyjuyo.png

以下の3枚は、同じ絵を直射日光・直射日光を当てない屋内自然光・クール色蛍光灯の3通りで撮った画像です。

↓直射日光
直

↓直射日光を当てない屋内自然光
室

↓クール色蛍光灯
蛍光

人それぞれの色の好みはさておき、一番色がまともなのは「直射日光を当てない屋内自然光」、つぎに「蛍光灯」、「直射日光」は本来あるべき色調ではないことはお分りいただけると思います。(ちなみにこの絵は昨年イーベイで買った作者不明の19世紀末の絵です)

ダ・ヴィンチも「絵を描くには曇りの日の内庭の回廊で描くのが良い」みたいなことを手稿に書いてたような気がするんですが、それは高校生の頃に読んだので、記憶が正しいかどうかちょっとわからないんですけど、たしかに光の加減としてはそれくらいがベストなかんじで、自然光ライトを作ってくれるのなら、そういう光のものを作ってもらいたいし、美術館もそういうライトで照らしてもらいたいし、その光を基準に画集の色校正をしていただきたい。

キャンバスに直射日光を当てて描いてる画家なんてほぼいないと思う(色が分からないし、まぶしくて描けないし、曇りの時間は制作出来ないじゃん)ので、直射日光の色を再現したライトで絵を照らしても、画家が制作時に意図した色彩はぜんぜん表現出来ないから、自然光=直射日光という考えを基準にしたライトで絵を照らすのは間違ってますよね、というのが私の結論ですが、私は色感覚が鈍いし、光のプロがやってることより私の考えの方が正しいということがありうるのだろうかということで、誰かそこんとこ教えていただきたいものです。
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制作過程




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