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ウジェーヌ・ナルボンヌを買ったでござるの巻
2018/12/28 14:00 |
買った絵3点のうち、最後はウジェーヌ・ナルボンヌ(Eugène Narbonne 1885-1873)の描いた肖像画。

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他は申し分ないけど、小鼻の影はこうかなあ?という気も....

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凸凹に汚れたニスが溜まっている様に誤解されがちですが、グラデーションやニュアンス付けのために、絵の具を塗りつけて拭き取ったりしていると思います。
私は子供と若い女性ばかり描いていますが、そういう人たちの肌は凸凹のマチエールは合わないので滑らかめに描いていますが、こういう絵を見ると、老人とかをインパストをつけて描いてみたいと思ってしまいます。


フランスのイーベイで、上手いけどサエないオッサンの肖像だし、破れている箇所もあるので安いだろうと入札したら、562ユーロで落札。

オッサンの絵の購入が続きましたが、言っとくけどおっさんラブで集めてるわけではなく、このレベルでの美人画だと金額的に手が出せないからでございます。

画面に「親愛なる友 ファーブルへ」との為書きと、1903年7月の年記が入っていますが、とするとこの絵はナルボンヌ18歳の時の作....?!

同じ名前の画家はいないみたいだし、ナルボンヌは確かに1885年生まれのようなので間違いない様です。私は来年60歳になりますが、言うまでもないけどとても描けない....

ナルボンヌについては今までまったく知らない画家でしたが、それもそのはず、写実的な作品は若い頃だけで、主として印象派以降の画風の人でしたので、私のアンテナには引っかかりませんでした。(ネットで見つかる絵の画像のほとんどは、フランスの画廊の持ち物の様で、このブログには勝手に掲載できないので、興味のある方は検索下さい。)(後年はベルナール・ビュッフェの先生でもあったとのこと。)

20世紀に入ると芸術は常に新しさと個性を求められ、この画家も流行に流されていったのだと思いますが、もう50年早く生まれていたら、良い写実画を多く残していたのではと残念。

「流行に流された」と言うと失礼なかんじではありますが、ナルボンヌの主な絵は、新しさや個性・独創性という観点からは二番煎じの感が否めない。

同調圧力に鈍感な私は、京都芸術短期大学生のころ、洋画科の先輩からいきなり真顔で「おまえ今時なに描いとんねん。」と、古典画ぽいものを描こうとしていたことを非難されたことがありますが、その先輩の絵はその当時よく見かけた描きなぐった様な、私から見ると二番煎じ(というか五番煎じくらい)の陳腐な絵で、実際現在の感覚では「まだそんなの描いてんの?」と誰もが思うくらいその手の絵は陳腐化しているわけで、20世紀的な絵の多くは、先駆者だけが評価されて、新しいことをやっているつもりだった追随者のほとんどはドンドン忘れ去られている様に思います。

20世紀に伝統的な美と技術がいったんほぼ絶滅してしまったことが残念でなりませんが、20世紀を覆っていた、「技巧的な作品は芸術では無い」という「常識」が最近は変わって、技巧的な作品や唯美的な作品も多く現れる様になり、高く評価もされるようになっていることは喜ばしいことです。

どんなに時代が変わっても、上手い作品をめでる人は必ずいるもので、たとえば伊藤若冲をテレビ等で紹介するとき、最近になって再発見されたかの様に言いますが、私の中学生の頃にも普及版の画集はあって普通に有名な画家だと思ってたし、骨董界では江戸時代からずっと大人気の画家でありつづけていて、最近になって、普段絵をあんまり見ない人たちにまで名前が知られる様になって値段が高騰しただけだし、これも再発見されたかの様に言われている明治工芸も、昔から良いものは骨董好きの間ではずっと高い評価を受けてきました。

他の画家が創り出した、個性にあたる部分を剽窃して時代に迎合し、流行が去ると忘れられてしまうくらいなら、写実という古今東西で普遍性のある方法でもっと極めてほしかったなあと残念な、18歳の逸品。
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